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高齢者介護施設

94歳女性は、「今日はお顔のマッサージをしましょうね」とお声がけをしたら、「わたしは皮膚が負け易いからあまりしないけど、あなただったら今日は何でもしていいよ!」と笑顔で言われました。メイクが終了してから手鏡を見せると「わぁーきれいになって、私じゃないみたい!」となかなか鏡を手放さない。「べっぴんさんになってうれしいよー」と大はしゃぎでした。そのうえ、他の人が出来上がってきれいになると、「きれいになったよ!」とそれぞれの人に声をかけて褒めてらした。このように、認知症の進んだ人たちでも、ソシオエステティックのケアが、ただ美しくしたり癒すことだけに留まらず、その行為が精神面に作用し、幸福感を見出し、自分を取り戻したりすることがあります。そのたびに、自分の仕事の価値を再認識しています。

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緩和ケア病棟

55歳女性。この方は、緩和ケア病棟に入院されている方で、身体症状としては癌末期で、リンパ液滞留による浮腫の増大に関連した慢性疼痛で苦しまれていました。まず下肢の浮腫の緩和のため、アロマオイルを使用してゆっくりとマッサージを行ないました。施術中、「あ〜、気持ちいい」と何度も繰り返し言われ、施術後には「わぁ〜足が軽くなった!すごく楽だわ」と急に笑顔になり、「あなたの手は暖かくてとても気持ちいいわ。今日から、もっと食事を食べるようにするわね!」と言われました。最後に、「明日転院するからもう会えないけど、あなたのことは一生絶対忘れないわ!」と笑顔で手を握られました。ターミナル期の緩和ケア病棟では、同じ患者さまに次回も会えることは少ないと思います。だからこそ、その日の施術や会話など、一瞬一瞬に全神経を集中して行なうようにし、短い触れ合いの中で心の支えとなり、笑顔を取り戻してもらい「いのちのひかり」を輝かせていただけるように全身全霊を傾けて対応しています。その方の人生の最後のキャンパスに、その瞬間でも一筆の色を添えるという関わりに毎回、感謝しています。

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生活訓練施設・グループホーム

摂食障害の30代女性。エステの部屋に入ってくるなり、「私はこんな所にいるけど、普通に働いているの。」と言われ、その言葉と語調からは、施設で生活していることへの「抵抗感」を感じました。施術中は穏やかで、おしゃれや恋愛の話をする普通の若い女性というイメージで、一般のお客様のようです。お話からは、美に対する欲求の大きさが感じられます。爪の甘皮をカッターナイフで削っているらしく、行き過ぎたお手入れになっているのは少し気になりました。後で施設スタッフから病名を聞き、状況が理解できました。彼女は、施設で生活をしていることに抵抗があり、スタッフとのコミュニケーションも避けているそうです。コミュニケーションの取りにくい方なので、施設スタッフからは施術中の話の内容が聞けたことは今後の対応に役立つと言われました。

 

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